SEO内部対策は、Googleなどの検索エンジンに「このページはこういう内容ですよ」と正確に伝えるための“サイトの内側の整備”です。
外部リンクがいくら多くても、内部構造が整っていなければ評価は安定しません。
この記事では、検索エンジンが“理解しやすい”サイトを作るための基本ポイントを、4つに分けて解説します。
✅ 内部対策とは？外部対策との違い
🔹 検索エンジンは“構造”を見て評価している
Googleはサイトを人間のように読んでいるわけではありません。
クローラーと呼ばれるプログラムがHTMLや構造を読み取って、「どんなサイトか」「どんな内容か」を判断しています。
つまり、検索順位は“構造の伝わりやすさ”でも大きく変わるのです。
内部対策とは、その構造をGoogleに正しく伝えるための整理術。
コンテンツがどんなに良くても、伝わらなければ評価されない。
これがSEOにおける内部対策の核心です。
🔹 外部対策＝人気票、内部対策＝自己アピール
よくある誤解が、「外部リンクさえあれば順位が上がる」というものです。
確かに被リンクは大きな評価要因ですが、それは“他人からの評価”です。
一方、内部対策は“自分でできる評価向上施策”。
検索エンジンに「私はこういう記事を書いています」とアピールすること。
その土台を整えることで、外部対策の効果もより発揮されます。
✅ HTMLタグの正しい使い方
🔹 titleタグ・metaディスクリプションの基本
titleタグは、検索結果に表示されるページの“顔”です。
検索キーワードを自然に含めつつ、内容が一目で伝わるタイトルを設定しましょう。
30文字前後が理想です。
metaディスクリプションは、ページの要約文として検索結果に表示されます。
クリック率（CTR）に影響するため、読者に「このページを開きたい」と思わせる文を約100文字で書くのがコツです。
設定していない場合、Googleが勝手に抜粋するため、意図とズレる可能性があります。
必ず手動で設定しましょう。
🔹 見出しタグ（h1〜h3）で情報を階層化する
見出しタグは、記事構成を伝えるための“骨組み”です。
h1はページタイトルに1回だけ使い、h2〜h3は各セクションの見出しに使用します。
見出しにもキーワードを自然に入れることで、検索エンジンが「どんなテーマのページか」を理解しやすくなります。
ただし、見出しの乱用は逆効果。
順序や階層を守り、読みやすさを第一に設計しましょう。
🔹 alt属性で画像の意味を伝える
alt属性とは、画像が表示されなかったときの代替テキストです。
Googleは画像そのものを読めないため、alt属性で「画像の内容」を伝える必要があります。
たとえば「猫の写真」ではなく、「白い長毛の猫が窓辺に座っている写真」と書くとSEO効果が高まります。
画像検索にも対応できるため、アクセス経路の幅が広がります。
✅ URL構造とパンくずリストの最適化
🔹 フラットすぎず、深すぎない構造が理想
URLは「構造を表す地図」のようなもの。
ユーザーにも検索エンジンにも、ページの位置関係が伝わるURLにするのが理想です。
たとえば「example.com/blog/seo/keyword-research」のように、カテゴリ→記事タイトルの順で整理されたURLが好まれます。
深すぎるURL（/a/b/c/d/e/）や意味不明なパラメータ付きURLは避けましょう。
また、URLはなるべく短く、英単語（スラッグ）で構成するのがベターです。
日本語URLは文字化けしやすく、SNS共有時にも不便です。
🔹 パンくずリストで階層を可視化しよう
パンくずリストは、ユーザーが「今どこにいるか」を示すナビゲーション。
「TOP ＞ ブログ ＞ SEO ＞ キーワード選定」のように表示されることで、サイト構造の明快さが高まります。
Googleもパンくずリストを読み取っており、構造化データを設定すれば検索結果にも反映されることがあります。
UX向上とSEO効果を兼ね備えた機能なので、必ず設置しておきましょう。
✅ クロールとインデックスの最適化
🔹 robots.txtとmeta robotsの基本
robots.txtは、クローラーに「どのページをクロールしていいか」を指示するファイルです。
不要なページ（管理画面や検索結果など）を除外し、重要なページにクローラーを集中させるのが目的です。
meta robotsは、ページ単位で「このページはインデックスするかどうか」を伝えるタグ。
たとえば「noindex」を指定すれば、そのページは検索結果に出ません。
これらを正しく設定しないと、重要ページがクロールされず、逆に不要なページばかりがインデックスされる危険があります。
🔹 XMLサイトマップでクロール効率を上げる
XMLサイトマップとは、サイト内のページ一覧をGoogleに送信するためのファイルです。
新しい記事を公開した際に、すばやくインデックスしてもらうために非常に有効です。
WordPressユーザーであれば、SEOプラグイン（例：All in One SEO、Yoast SEO）で自動生成・送信が可能です。
Search Consoleにも登録しておくと、クロール状況を随時チェックできます。
サイトマップは“検索エンジンとの連絡帳”のような役割を持っています。
放置せず、定期的にチェックする習慣をつけましょう。
まとめ
前編では、SEOにおける内部対策の基本として、HTMLタグの最適化、タイトル・ディスクリプションの整備、サイト構造の見直しなど、土台となる要素を中心にご紹介しました。
こうした基礎が整っていないと、どれだけ優れたコンテンツを作っても検索エンジンに正しく認識されず、評価されにくくなります。
まさに内部対策は、SEOの“土壌作り”といえるでしょう。
では、その基盤を活かして、より成果につながる内部施策とは何か。
後編では、ユーザーに届くコンテンツ配置、回遊性を高める内部リンク戦略、モバイル最適化や表示速度の改善など、実践的なテクニックを紹介します。
実際の改善手順やツール活用法も交えてお届けしますので、内部対策をもう一段階レベルアップさせたい方はぜひご覧ください。
今回はここで終わりにしたいと思います！
最後までお読みいただきありがとうございました！
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