X(旧Twitter)で画像を投稿するたびに、「この作業、面倒くさすぎる……」と感じていました。
毎回、透かし画像を重ねて、ファイル名を整えて、保存フォルダを分けて……そんな単純だけど繰り返し発生する作業。ひとつひとつは大したことがないのに、気づけばまとまった時間を奪っていく。
「これ、自動化できたらいいのに」と思ったのが、今回の取り組みのはじまりでした。
自動化といえば、まず頭に浮かんだのはAPI開発でした。Pythonで画像を扱った経験もあったので、「いっそ画像生成も含めてバッチ処理にしてしまえばいい」と考えたのです。
でも、実際に取り組み始めると、ある問題にぶつかりました。
「人の目で最終確認したい」
「投稿に使う画像だから、細かい選別もしたい」
こうした“人の手が入る”作業との相性が悪かったのです。
そこで私は方向転換しました。APIではなく、GUIを持ったデスクトップアプリを作ることに。
そして、相談相手として選んだのが、ChatGPTでした。
この前編では、なぜアプリにしたのか、どんなやりとりを経て方向が固まったのかを記録しておきます。
後編では、実際にどんなアプリをChatGPTと一緒に作ったのかをご紹介します。
第1章:なぜ最初にAPIを考えたのか?
画像加工を自動化したい!まずはAPIを検討
きっかけは「X投稿のルーチンが面倒すぎた」
X(旧Twitter)に画像を投稿する際、毎回発生する「透かしの追加」「ファイル名の変更」「保存フォルダの整理」などの手間が積もり積もって、大きな負担になっていました。
そこで、「この一連の作業、なんとか自動化できないか?」と考え始めたのが出発点です。
Pythonや自動化ツールにある程度慣れていた私は、まずAPIによる処理の自動化を検討しました。
APIで自動化する構想とそのメリット
構想したAPIは、次のような処理を一括で行うものです。
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フォルダ内の画像を一括読み込み
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透かし画像(PNG)を指定位置に重ねる
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ファイル名を自動で統一(例:
sukasiForX_日付_連番) -
加工済み画像を別フォルダに保存

こうした機能をPythonで関数化し、FlaskやFastAPIで外部から呼び出せるAPIとして構築すれば、自動処理のスピードと拡張性の両立が可能になります。
特に魅力だったのが、以下のようなポイントです:
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再利用性が高く、今後の自動化ワークフローにも組み込みやすい
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画像生成やX自動投稿など、別プロセスとの連携が容易
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ノーコードツールやZapierなどからもアクセス可能
この時点では、「これはいけるかも」と手応えを感じていました
API構成の弱点に気づいた瞬間
ところが、具体的な処理フローを詰めていくうちに、ある問題が浮かび上がりました。
それは、「人間の判断を挟む場面が多すぎる」ということ。
たとえば、
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「今日は猫の画像だけ使いたい」
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「この透かしは別のデザインにしたい」
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「投稿前にサムネイル一覧でざっと確認したい」
こうしたニーズは、APIでの一括処理には不向きです。
逐一パラメータを指定するのも煩雑で、最終的に「結局手作業が要るじゃん」となる可能性がありました。

APIからアプリへ、発想を切り替えた理由
UIのあるツールが必要だった
「見る・選ぶ・触る」――画像加工には人の直感的な判断が必要です。
であれば、APIではなくGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を持ったアプリの方が向いている。
こう考えて、私はAPI開発の方向から、Pythonでのアプリ開発(GUIツール)へと舵を切ることにしました。
この切り替えが、結果的に「自分にとって使いやすいアプリ」につながっていくことになります。

このように、「API開発」を真剣に検討したうえで、「GUIアプリ開発」のほうが実用的だと判断したプロセスを第1章で描きました。
次章では、どのようにアプリ開発の構想を具体化し、ChatGPTを活用したのかを詳しく掘り下げます。






