Yahoo! JAPANにも効くSEO基盤｜HTML構造・E-E-A-T・モバイル/速度/HTTPSの基本

Yahoo! JAPANはGoogleの検索アルゴリズムを採用しているため、評価の根本的な仕組みはGoogle SEOと共通しています。
つまり、Yahoo!特有のCTR改善やビジュアル最適化を行う前に、まずはGoogleでもYahoo!でも通用する「SEOの基礎体力」を固める必要があります。

多くの初心者が陥りがちなのは、「見た目の工夫」や「タイトル改善」から始めてしまい、土台となるサイト構造や技術的な最適化が疎かになることです。
この状態では、検索エンジンが正しくサイトを評価できず、上位表示のチャンスを逃してしまいます。

第2部では、GoogleとYahoo!両方に効くSEO共通の基本施策を、3つの柱に分けて解説します。
HTML構造や見出しタグの使い方から、コンテンツ品質を高めるための考え方、そしてモバイル対応や表示速度改善などの技術的対策まで、実践的かつ初心者にもわかりやすい形でまとめます。

本ブログで分かること

GoogleとYahoo!両方で通用するSEO基盤の考え方
HTML構造や見出しタグを最適化して検索エンジンに理解されやすくする方法
サイトマップと内部リンクの重要性と運用のコツ
E-E-A-T（経験・専門性・権威性・信頼性）の概要と強化手法
検索意図に沿った記事構成を作るための実践ポイント
モバイルフレンドリー対応の基本と確認方法
表示速度改善とHTTPS化による評価向上のメリット

構造的SEOの基本

SEOの土台は、検索エンジンがあなたのサイトを「正しく理解できるかどうか」です。
ここが不十分だと、いくら良い記事を書いても、検索エンジンが内容を認識できず、上位表示が難しくなります。
Yahoo! JAPANはGoogleのアルゴリズムを使っているため、構造的SEOの重要性は両方の検索エンジンで共通しています。
特にHTML構造や見出しタグの使い方、そしてサイト内のページ同士をつなぐリンク設計は、基礎中の基礎でありながら効果が大きい部分です。

HTML構造・見出しタグの最適化

HTMLは検索エンジンがページを読み取るための設計図です。
見た目は同じでも、HTMLが適切に構造化されていないと、検索エンジンはページ内の情報を正しく理解できません。

見出しタグ（H1〜H3）の役割
- H1：ページ全体のテーマを示す。1ページに1つだけ。
- H2：大きな章の見出し。H1の内容をさらに分けた主要トピック。
- H3：H2の補足や詳細説明。
  → 検索エンジンはこれらの階層をヒントに、ページの構造と重要度を判断します。
正しい使い方のポイント
- 見出しタグはデザイン目的で使わない（CSSで装飾する）
- 重要キーワードを自然に盛り込み、読者にも意味が伝わる見出しにする
- H2・H3は順番を飛ばさない（H2の次はH3、いきなりH4にしない）
実例
NG例：

<h1>SEOのコツ</h1>
<h3>タイトルの付け方</h3>

→ H2を飛ばしているので構造が不自然。

OK例：

<h1>SEOのコツ</h1>
<h2>タイトルの付け方</h2>
<h3>数字や括弧を使う方法</h3>

HTML構造・見出しタグの最適化

見出しタグを正しく使うことで、GoogleやYahoo!はページ内の情報を理解しやすくなり、関連するキーワードでの表示精度も向上します。

サイトマップと内部リンクの重要性

サイトマップは、サイト全体の構造を一覧化したものです。
検索エンジンに送信するXML サイトマップと、ユーザー向けのHTMLサイトマップがあります。

XML サイトマップ
検索エンジンがクロールする際のガイドになります。Google Search Consoleに登録すれば、Yahoo! JAPANにも間接的に反映されます（Google経由）。
HTMLサイトマップ
ユーザーが目的のページを探しやすくするためのページです。UX向上にもつながります。

サイトマップと内部リンクの重要性

内部リンクは、サイト内のページ同士をつなぐリンクのことです。
検索エンジンは内部リンクを通じてページ同士の関係性や重要度を理解します。

内部リンク最適化のポイント
- 関連性の高いページ同士をつなぐ
- アンカーテキストに自然な形でキーワードを含める
- 孤立ページ（どこからもリンクされていないページ）を作らない
メリット
- 検索エンジンのクロール効率が上がる
- 関連ページの評価が分散せず強化される
- ユーザーがサイト内を回遊しやすくなる

サイトマップと内部リンクの重要性

構造的SEOは「検索エンジンへの地図作り」です。
地図が正確であればあるほど、GoogleとYahoo!の両方で正しい評価を得やすくなります。

コンテンツ品質の確保

SEOの世界では「構造が整っているだけ」では上位表示は難しく、実際に掲載されるコンテンツの品質が非常に重要です。
GoogleもYahoo!も、ユーザーが満足するコンテンツを上位に表示することを最優先としており、その判断基準としてよく出てくるのが E-E-A-T です。
また、どんなに質の高い情報でも、検索意図に合っていなければ評価は下がってしまいます。

E-E-A-Tの考え方

E-E-A-Tとは、Googleの品質評価ガイドラインで示される4つの要素の頭文字を取ったものです。
Yahoo! JAPANはGoogle アルゴリズムを採用しているため、この考え方はYahoo! SEOにもそのまま通用します。

Experience（経験）
実際にそのテーマに関わった経験や体験談を含めることで、リアルで信頼できる情報源として評価されます。
例：猫の健康記事なら、自分が飼っている猫の体験談や写真を掲載する。
Expertise（専門性）
専門的な知識や資格、経験を裏付ける情報を提供します。
例：栄養管理の記事なら、獣医師監修や栄養士のコメントを入れる。
Authoritativeness（権威性）
他サイトやメディアからの引用、著名な人物の言及、信頼できる出典リンクなどで、情報の信頼度を高めます。
Trustworthiness（信頼性）
正確な情報提供、透明性のある運営者情報、SSL（HTTPS）の利用、誤字脱字の少ない文章など、全体的な信頼感を構築します。

コンテンツ品質の確保

E-E-A-Tを意識すると、単なる「キーワード詰め込み型の記事」ではなく、実体験と専門性を兼ね備えた質の高いコンテンツを作れるようになります。

検索意図に沿った記事構成

検索意図とは、ユーザーが検索窓に入力した言葉の裏側にある「本当に知りたいこと」です。
同じキーワードでも、ユーザーの意図は「知りたい」「比較したい」「購入したい」など複数のパターンがあります。

情報型（Knowクエリ）
知識や方法を探している。例：「猫　健康チェック方法」
比較型（Compareクエリ）
選択肢を比較したい。例：「猫用キャットフード　おすすめ　比較」
取引型（Transactionクエリ）
購入や予約を前提としている。例：「猫用キャットタワー　通販」

検索意図に沿った記事構成

記事構成を考える際には、検索意図に合った流れを設計することが重要です。
例えば情報型なら「結論→理由→具体例→まとめ」、比較型なら「比較表→特徴解説→選び方→まとめ」、取引型なら「おすすめ商品→購入リンク→利用者レビュー→購入手順」という具合に、意図に沿った順番で情報を提供します。

また、検索意図を外さないためには、実際にGoogleやYahoo!でキーワード検索を行い、上位10件の見出しや構成を調査することが有効です。
これにより、検索エンジンが何を「適切な答え」と判断しているのかが分かり、記事の方向性を外さずに済みます。

技術的SEOの基礎

SEOの成果を安定して出すためには、コンテンツや構造だけでなく、サイトの技術面を整えることも欠かせません。
特にモバイル対応・表示速度・HTTPS化は、GoogleとYahoo! JAPANの両方で評価基準に含まれているため、優先度が高い項目です。
これらが不十分だと、ユーザー体験が損なわれ、検索順位やクリック率に悪影響を与えます。

モバイルフレンドリー対応

現在、検索アクセスの大半はスマートフォン経由です。
Googleはモバイルファーストインデックス（Mobile First Index）を採用しており、Yahoo! JAPANも同じ基準で評価します。
つまり、スマホ表示が使いやすいサイトが優先的に評価されるということです。

確認方法
Googleの「モバイルフレンドリーテスト」を利用すれば、スマホ表示に問題がないかチェックできます。
改善ポイント
- 文字サイズは小さすぎないか（推奨16px以上）
- ボタンやリンクが近すぎて誤タップしないか
- 横スクロールが発生していないか
- 画像サイズが端末に適した解像度になっているか