「売れるようになったのに、なぜか利益が残らない…」
これはポストカードのような低単価商品をネット販売する際によく起きる悩みです。
特に単価350〜400円の価格帯では、手数料や送料の割合が大きく、単品販売だけでは利益率が厳しいのが現実です。
そこで有効になるのが、利益計算を前提にした価格設計と、セット割戦略です。
単品とセットでどれほど利益が変わるのか、実際の数字を使ってシミュレーションすれば、売上だけでなく利益も最大化できる販売プランが見えてきます。
本記事では、各販路での利益計算方法から、2枚・3枚セットで利益を伸ばす具体的な方法まで詳しく解説します。
「せっかく売れても儲からない」状態から抜け出すための実践的な内容です。
本ブログで分かること
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単品販売とセット販売の利益率の違い
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メルカリ・Yahoo!フリマ・minne・Creemaでの利益シミュレーション
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2枚・3枚セットで利益を伸ばすための実践パターン
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低単価商品の販売で利益を確保するための価格設計の考え方
単品販売の利益計算
単価350〜400円のポストカードを販売する場合、最初に把握すべきは「手数料+送料」が利益に与える影響です。
低単価商品では、これらの固定的なコストが占める割合が大きく、売れた瞬間に利益がほぼ消えるケースも珍しくありません。
ここでは主要販路ごとに、単品販売時の粗利をシミュレーションしてみます。
条件は以下の通りです。
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販売価格:350円/400円
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梱包材コスト:20円(封筒・保護材など)
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送料:ネコポス・ゆうパケットポストminiなど、全国一律230円
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販路ごとの手数料は現行ルールを適用
| サイト | 販売価格 | 手数料率 | 手数料 | 送料 | 梱包 | 粗利 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| メルカリ | 350円 | 10% | 35円 | 230円 | 20円 | 65円 |
| メルカリ | 400円 | 10% | 40円 | 230円 | 20円 | 110円 |
| Yahoo!フリマ | 350円 | 5% | 17.5円 | 230円 | 20円 | 82.5円 |
| Yahoo!フリマ | 400円 | 5% | 20円 | 230円 | 20円 | 130円 |
| minne | 350円 | 10.89% | 38.1円 | 230円 | 20円 | 61.9円 |
| minne | 400円 | 10.89% | 43.6円 | 230円 | 20円 | 106.4円 |
| Creema | 350円 | 11% | 38.5円 | 230円 | 20円 | 61.5円 |
| Creema | 400円 | 11% | 44円 | 230円 | 20円 | 106円 |
計算から見えること
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単品利益は100円前後が上限(Yahoo!フリマを除く)
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Yahoo!フリマは手数料5%で、他販路より利益が約20円〜25円多く残る
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minne・Creemaはブランド力や客層の質は高いが、単品利益はメルカリと同程度

単品販売の役割
この結果から、単品販売は利益を稼ぐ商品ではなく、集客用商品として位置付けるのが現実的です。
新規顧客の入り口として単品を出品し、満足度を高めてセット購入につなげる流れを作るのが理想です。

セット割の利益シミュレーション
単品販売は集客用として有効ですが、利益をしっかり残すにはセット販売が欠かせません。
特にポストカードのような軽くて薄い商品は、2枚や3枚をまとめても送料が変わらないため、1件あたりの利益率が大幅に上がるのが特徴です。
ここでは「2枚セット」「3枚セット」の利益を試算します。
条件は単品と同じく、送料230円・梱包材20円で計算します。
2枚セットの場合(例:650円)
| サイト | 販売価格 | 手数料率 | 手数料 | 送料 | 梱包 | 粗利 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| メルカリ | 650円 | 10% | 65円 | 230円 | 20円 | 335円 |
| Yahoo!フリマ | 650円 | 5% | 32.5円 | 230円 | 20円 | 367.5円 |
| minne | 650円 | 10.89% | 70.8円 | 230円 | 20円 | 329.2円 |
| Creema | 650円 | 11% | 71.5円 | 230円 | 20円 | 328.5円 |
ポイント
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単品の約3〜5倍の利益額になる
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Yahoo!フリマは手数料が低く、さらに30円以上多く利益が残る
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ハンドメイド系は利益額はやや低いが、ギフト需要で2枚セットが通りやすい

3枚セットの場合(例:950円)
| サイト | 販売価格 | 手数料率 | 手数料 | 送料 | 梱包 | 粗利 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| メルカリ | 950円 | 10% | 95円 | 230円 | 20円 | 605円 |
| Yahoo!フリマ | 950円 | 5% | 47.5円 | 230円 | 20円 | 652.5円 |
| minne | 950円 | 10.89% | 103.5円 | 230円 | 20円 | 596.5円 |
| Creema | 950円 | 11% | 104.5円 | 230円 | 20円 | 595.5円 |
ポイント
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単品の約6〜10倍の利益額
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送料が1回分で済むため、利益率が大きく改善
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「季節セット」「テーマセット」「色違いセット」などで購入動機を作りやすい
セット割戦略の基本ルール
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単品は集客用
利益よりも「お試し購入」や「品質確認」の役割を重視する。 -
2枚セットは利益の土台
価格は650〜680円が心理的ハードルを超えにくく、購入されやすい。 -
3枚セットは利益の柱
950〜1,000円に設定し、テーマ性を強く打ち出して「欲しくなる理由」を作る。
販路別の最適パターン
同じポストカード販売でも、販路によって集客力や客層、価格耐性が異なります。
ここでは、単品=集客用、セット=利益確保用という考え方を前提に、各販路での最適な運用パターンを提案します。
メルカリ|回転率重視+セットで利益確保
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単品:350〜400円で集客用として出品。
写真や説明文を複数パターン用意し、反応の良い型を見つける。 -
2枚セット:650〜680円で販売。
「お礼用と自分用に」「飾る用と贈る用に」といったコピーで購入動機を強化。 -
3枚セット:950〜1,000円。
季節やテーマ別にセット化して「今買う理由」を作る。
強み
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国内最大級の集客力で即反応が取れる
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値下げ交渉やクーポンで販売スピードをコントロール可能
注意点
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価格競争が激しく、単品利益は薄い
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ブランド育成には不向き
Yahoo!フリマ|低手数料で利益率確保
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単品:400円でも十分利益が残る(手数料5%)。
PayPayポイント還元キャンペーン時に販売を集中。 -
2枚セット:650円前後で販売し、粗利を大きく確保。
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3枚セット:950円前後で、ポイント還元と組み合わせて成約率UP。
強み
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手数料が低く利益率が高い
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PayPay経済圏ユーザーが30〜50代女性中心でターゲットと合致
注意点
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メルカリより利用者数は少ない
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写真や説明文で差別化しないと埋もれやすい
minne|ブランド性とギフト需要で単価アップ
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単品:400円で出品し、紙質・印刷方式・デザイン意図を丁寧に説明。
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2枚セット:ギフト向けにラッピング対応を明記。
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3枚セット:季節・イベント別テーマ(例:猫の春セット)で高付加価値に。
強み
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女性比率が高く、40代層の購入率が高い
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ギフト需要が強く、価格耐性も高め
注意点
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即効性は低く、ファン化に時間がかかる
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商品ページの情報量と写真の質が重要
Creema|デザイン志向の高単価販売
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単品:400円〜450円でも受け入れられる可能性あり。
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2枚セット/3枚セット:紙質や加工方法をしっかり訴求し、価格帯をやや高めに設定(2枚700円〜、3枚1,050円〜)。
強み
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高品質志向の顧客層により、高単価でも販売可能
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ギフト・インテリア両方で訴求できる
注意点
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minneに比べると集客はやや弱め
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ブランドコンセプトがはっきりしていないと響かない

実践的な出品パターン例
ここでは、単品・2枚セット・3枚セットそれぞれの価格設定、コピー例、テーマ構成を具体的にご紹介します。
そのまま出品文や販売ページに活用できるテンプレとして使えます。
単品(集客用)
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価格:350〜400円
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コピー例
「猫好きさんへ。日常のワンシーンを切り取った、やさしい色合いのポストカード」
「お礼状やちょっとした手紙にぴったり。飾ってもかわいい一枚です」 -
写真構成
1枚目:正面からの全体写真(背景は明るめ)
2枚目:封筒とのセット写真
3枚目:使用イメージ(机に置く、壁に貼る) -
説明文ポイント
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サイズ、紙質、印刷方式を明記
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用途例を入れて購入動機を喚起
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発送方法と到着までの日数も記載
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2枚セット(利益の土台)
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価格:650〜680円
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コピー例
「お礼用と自分用、2枚一緒に。贈っても飾っても楽しめるポストカードセット」
「大切な人へのお手紙と、自分の部屋のインテリアに。2枚セットでお届けします」 -
テーマ構成例
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同じデザインの色違い
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猫の異なるポーズ2種類
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季節の花+猫イラストの組み合わせ
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写真構成
1枚目:2枚並べた全体写真
2枚目:封筒と並べた写真
3枚目:それぞれの単品カット -
説明文ポイント
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セット内容を明確に(例:「○○柄+○○柄」)
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贈答向けにはラッピング対応可を記載
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3枚セット(利益の柱)
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価格:950〜1,000円
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コピー例
「季節の移ろいを猫とともに。春夏秋の3枚セット」
「お部屋の壁に飾れば、まるでギャラリー。猫好き必見の3枚コレクション」 -
テーマ構成例
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春夏秋セット(季節の背景+猫)
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猫の表情違い3種(嬉しい・眠い・遊ぶ)
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カラー別(暖色・寒色・モノトーン)
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写真構成
1枚目:3枚横並び全体写真
2枚目:1枚ずつのクローズアップ
3枚目:額に入れた飾り例 -
説明文ポイント
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セット全体での世界観をアピール
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まとめ買いのお得感を明記
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低単価でも利益を作るポストカード販売のコツ
単価350〜400円のポストカードは、一見すると「売っても利益が少ない」商材です。
しかし、単品とセットの役割を明確に分け、販路ごとの特性を活かすことで、低単価でもしっかり利益を作ることが可能です。
単品は「集客用」
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利益率よりも購入ハードルの低さを優先
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写真・説明文の質を上げ、初回購入のきっかけにする
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購入後の満足度を高めてセット販売につなげる
セットは「利益の源泉」
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送料が変わらない2枚・3枚セットで粗利を確保
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テーマ性やお得感を明確にして購入動機を作る
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季節やイベントに合わせてラインナップを更新

販路ごとの使い分け
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メルカリ:集客+反応テスト
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Yahoo!フリマ:低手数料で利益率確保
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minne/Creema:ブランド性とギフト需要で単価アップ
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自社EC:リピーター戦略で長期収益化

最後に
低単価商品の販売で利益を出すには、数字を把握しながら戦略的に動くことが大切です。
なんとなく価格を決めるのではなく、手数料や送料を計算した上で価格設定を行い、「単品で集客 → セットで利益」という流れを確立しましょう。
こうした仕組みを作れば、ポストカードのような低単価商品でも安定して稼げる販売体制が整います。
今回はここで終わりにしたいと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!
このブログでは「ChatGPT×副業」をテーマに、AIをフル活用したリアルな副業チャレンジを発信しています🎶
むずかしい話はナシで、「ちょっとやってみたいかも」と思えるような内容を目指しています😁
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このブログは、AI初心者でも副業が始められるように、
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明日のあなたがより豊かになりますように😌
それでは、おやすみなさい😴
